【解説】インポスター症候群の治し方

インポスター症候群 治し方

自分に自信が持てなかったり、大人として上手くやれていない、会社や社会に居るべき存在ではない、と感じたことはありますか?

安心してください。ほとんどの人がそう感じたことがあるはずです。

海外の研究では、最大82%の人が、自分は周りを騙しているという感覚に悩まされる、インポスター(詐欺師)的感情に直面しているという結果が出ています。

人生、仕事、人間関係を今までうまく切り抜けられた、という証拠がいくらあっても、多くの人は、自分は他人が思うほど実は有能でも賢くもない、という誤った信念を抱いています。これは、インポスター症候群と呼ばれています。

これは診断名や医学的な問題ではなく、自信喪失、ネガティブな自己表現、機会損失の原因となる思考パターンのことを指します。

 

インポスター症候群の特徴

インポスター症候群の名前は、英語で詐欺師や偽物を意味するimposterという単語からきています。つまり、他人から才能を認められても、タイミングや運に見放されてしまうかもしれないと恐れたり、成果を自分の実力で勝ち取ったとは思えず、いずれ他人も同じように気づくのではないかと恐れてしまう状態のことを指します。

 

以下のように感じている人は、インポスター症候群に陥ってしまっているかもしれません:

周りを騙しているように感じる

仕事を得た、評価を得た、賞をもらったなど、間違いなく「成功」したときでさえ、「自分はみんなを騙しているに違いない」「いつばれるかわからない」という気持ちが拭えなくなってしまいます。

自分の価値を下げてしまう

インポスター症候群 治し方

自分はそもそも価値のない人間だと思い込んでしまっているため、自分の時間や労力に対する対価を求めなかったり、他人に評価された際に自分を大袈裟に卑下してしまっていないでしょうか。

完璧主義

インポスター症候群を経験する人の多くは、完璧主義者です。これは、自分自身に不当に高い目標を設定し、失敗したときに恥や失望を感じることです。完璧主義者は、自分の成果に満足することがなく、ミスや失敗ばかりに目を向けてしまう傾向があります。

責任を回避しがち

インポスター症候群には、完璧主義的な傾向を示す人がいる一方で、その逆の人もいます。失敗を恐れるあまり、新しい責任を負ったり、新しい仕事に就いたり、昇進を受け入れたりすることを避けるようになるかもしれません。

 

インポスター症候群の治し方

安心してください。冒頭に述べたように、インポスター症候群は思考パターンなので、少しずつ意識をすることで、脱却することができます。

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インポスター症候群は、他の人も感じていることだと知ることで、「そうなんだ、自分だけのことではないんだ」と思えるようになります。自己否定をする声が頭の中に入ってきたら、「それは私の本当の感情ではなく、インポスター症候群から来るものだ」と繰り返してください。

小さな成功を祝う

インポスター症候群を持つ人は、自分の成功や成果を否定する傾向があります。 誰かに評価された時は、すぐに一見謙遜に見える自己否定に走るのではなく、よりポジティブに話すことを目指しましょう。

完璧主義をやめる

目標を立てる際は、現実的で、達成可能な目標を設定する方法を学びましょう。(目標設定の仕方)同時に、失敗は人生の一部であり、特定の目標を達成できなかったり、時間内に何かを成し遂げられなかったとしても、それが世界の終わりでないことを忘れないでください。

他人と比べない

誰もがユニークな能力を持っています。誰かがあなたの才能と可能性を認めてくれたからこそ、あなたは今ここにいるのです。他人の成功を目にした際、自分と比べるのではなく、自分の長所をどのように伸ばせるか、という点にフォーカスするようにしてみましょう。

 

まとめ

冒頭で述べた通り、インポスター症候群は誰もが一度は感じたことがある感情です。

自己肯定感を高めたり、他人と比べることをやめるのは簡単ではありませんが、是非あなたは唯一のユニークな存在で、あなたにしかない良い所を周りも見てくれているのだ、ということを忘れないでください。:)


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