日本のスタートアップ企業「株式会社フロムスクラッチ」が語る、外国人雇用について(後編)

世界的な経済誌であるForbes JAPANに二年連続で「スタートアップ有望株7社」として選出された、データテクノロジーカンパニーの株式会社フロムスクラッチ。これまでに累計45億円の資金調達もしている成長スタートアップです。短期的に計画している世界展開などを見据え、急速な人員拡大を図る同社では、国籍を問わず優秀な人材採用にも積極的に取り組んでいます。

株式会社フロムスクラッチ 三浦將太

株式会社フロムスクラッチ 三浦將太

株式会社フロムスクラッチ 三浦將太

日本人が大多数を占める企業において、外国人採用というと、まだまだ敷居が高いと受け止められている傾向にあります。文化の違いや言葉の壁といった理由が挙げられる中、今回、フロムスクラッチ執行役員の三浦 將太さんにお会いし、同社が外国人採用をどのように対応しているのかお話を伺うことができました。マーケットで先行するイメージに反する現状、初めて外国人採用を行った体験、また今後外国人採用を検討している企業へのアドバイスについてご紹介します。  (前編はこちら)

――採用上難しかった点などは?

何度も申し上げている「カルチャーフィット」ですね。会社から与えられるのを待つのではなく、自分でつくりにいくという姿勢があるかどうか。そして良い組織、良い会社を自分たちでつくっていこうと純粋に思えているかどうか。そういった価値観のすり合わせは言葉で言うのは簡単ですが、実際やってみると相当な意識を持って臨まないといけません。他には言語の壁もあります。フロムスクラッチは社内の共通言語が日本語のため、最低限の日本語能力は必要になります。しかし、例えばエンジニア職であればそこまで流暢な日本語が話せなくても業務において支障がない面もあるため、必須条件ではありません。日本語能力は重要ですが、最低限のコミュニケーションが取れるかどうかを見るくらいです。 ――日本語が少し苦手という社員の方に対して、チームに馴染めるようにどういう努力をされているんですか?基本的には社員皆、いい人が多いので、分かるまで話そうとか、分かりやすい単語を使うように自然と心がけています。これは社内制度として何かルールを課しているわけではなく、組織の風土が自然と社員にそうさせるようです。また外国籍の方も何人もいるので、先輩社員が自然と助ける、といったシーンも多く見られます。当然ですが、新しく入られる方にも「言葉が通じない」からといって、周りが助けてくれるのを待っているような受け身の態度ではなく、分からなくても積極的に自分でコミュニケーションを取りに行くようにはお願いしています。 

――国籍等によるステレオタイプは?

ありません。そしてもちろん、ステレオタイプが会社の評価や面接の結果に影響するなんてことはないです。国籍とは関係なく、ちゃんと組織に合うか、一緒に仕事を楽しめるかどうかが重要です。 

――外国人採用を検討している企業に対して、始めの一歩を踏み出すためのアドバイスはありますか?

日本人の方だろうが外国籍の方だろうが何も変わらない、それだけだと思います。ステレオタイプなど色々あると思いますが、その人のことはその人に会ってみるまで分かりません。だからバイアスをできるだけ取り除いて、普通に会って、感じて、合うと思えば採用する。それでいいと思います。繰り返しになりますが、日本人の方だろうが外国籍の方だろうが、変わらないんです。 株式会社フロムスクラッチについて2010年創立。人工知能を用いたマーケティングソリューション開発やマーケティングプラットフォーム『b→dash』の開発、並びに導入支援を行う。